るりはの
浮世絵に学ぶシリーズ
浮世絵に学ぶ着物コーディネート今日はなにかな〜

それは……
美人画から盗んじゃう!帯合わせ術で〜す

さて、さて、なんだか似たような感じの美人画が二点です。
この二点を選んだのは、るりはの怠惰ではありません!
「えっへん!、みなさんと比較研究をしましょう」
ということで――
さて、みなさんに質問です。
この二人の美人の、大きな相違は何でしょう

「猫の位置が違う!」 たしかにそうだけど……
(なぜ、るりはが浮世絵なのかと言えば、猫の研究をするのに、浮世絵という生きた資料は無視できないのです。ですので、自然に浮世絵が集まり、そのうちに猫よりも、着物に目がいってしまう

というわけなんです)
二人は似たような感じですが、きっと初めに気がつくのが、着物の柄の違いですよね。
でも、もっと、違っているもの

さあそれは――
答えは絵を見ながらお話しましょう(もったいぶるなよな、ったく!

)はい、スミマセン。
きっと、これは木綿の着物じゃ!と、木綿に目がない、るりはは直感。
微かに模様も見えるけれど、基本的には縞の着物。
寝巻きかドテラにしてもいいほど、地味!ってのが、昔の木綿着物に多いです。
でも、この彼女、けっして地味じゃないですよね。
むしろ華やか。
それはなぜ??
それは――帯に秘密があり! と、私は見た。
なんて「地味派手&可愛い」帯なんでしょ。そして結び方が、また華やかです。
色のトーンを焦げ茶でそろえながら、全体として華やかに見える、それは地味な着物のマイナスをプラスにする、華やかな帯にある

と、私は見たのです。

歌川国芳画『人心めがねの見通』 1844〜48年頃

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さて、次なる美人はいかに?
シックな小紋の着物。とっても地味なのは、↑の彼女と相違ない。
けれども、ぜんぜん、全体が地味に見えない。地味な着物でさえ、とても華やかに見えるから不思議。
それはなぜ

それは――
帯に秘密があり!と、私は見た。
黒い帯。きっと光沢のある素材なのでしょうね。
黒い帯といえば、現代じゃ、喪服のイメージしかない。
とことがどっこい、この彼女の、可憐さはなに?
黒い帯を優美に結ぶことで、地味な着物の小紋柄を浮き立たせ、ぜんたいを華やかに見せているではあーりませんか!すご〜い

とくにこの彼女ときたら憎いのは、襟元(裾)の色あわせ。赤い襦袢に、苔色、ベージュ、黒、そして淡い苔色に黄色模様の着物。こんな色彩感ってある!さすが浮世絵師

絶妙すぎます!見習いたいです


歌川国芳画・浮世絵四十八癖『はなしをききたがるくせ』1847頃
↑浮世絵のタイトルがいいでしょ。「女ってそう、そうなのよ〜」って、女の生態を知り尽くしたタイトルですね。

今日のポイント★地味な着物でも、帯との組み合わせで華やかに変身する。いいや、地味な着物だからこそ、帯合わせひとつで、どーでもなる。
叔母さんからいただいた地味な着物を、箪笥の中で眠らせているあなた

帯合わせで蘇生してあげてね

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浮世絵の昔話ばかりじゃなんですので――
↑の美人画のイメージに、重なる帯写真をお師匠様から拝借しました

★一枚目の「人心めがねの見通」の彼女のイメージから↓

(焦げ茶とミントグリーン名古屋帯)
★同じく一枚目の「人心めがねの見通」の彼女のイメージから↓

(モカ絞り風名古屋帯)
★二枚に共通イメージから、↓清楚で可愛い結び方こそ、地味な着物に合わせてみたい!

(レトロな色目のへこ帯)
写真協力・三点とも「お羊屋さん」 (すべて手作り帯です。
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